YWAM

Youth With A Missionのそれぞれの単語の頭を取ってYWAMと略し、これをワイワムと呼びます。日本での正式名称は宗教法人世界青年宣教会です。

ローレンは全ての国々に福音を伝える為の全世界的な宣教団体 ユース・ウイズ・ア・ミッション(YWAM)を1960年に設立。また1978年には宣教を目的としたクリスチャン総合大学、ユニバーシティー・オブ・ザ・ネイションズ(UofN)を設立しました。

ローレンは個人的に全ての国々、領域を訪問しました。これは福音の世界戦略に対しての視野を広げるものとして非常に有益な経験となりました。現在でも年間に30から40カ国を訪問し、数人規模から数百万人規模の集会でメッセージを行っています。

彼の4冊の著書は約60ヶ国語に翻訳されています。「Is That Really You God?」,「Making Jesus Lord」,「Daring To Live On The Edge」, and「 Why Not Women?」

ダーリーンもまたYWAMの共同リーダーとしてYWAMの創設段階からの働きを担ってきた人物。特にリーダーの育成など、訓練の分野に大きな貢献をなしてきました。

VISION/ビジョン

YWAMを説明する時、いつも大きな三本柱の戦略を語ります。この三本柱の元となるのはローレンに与えられた一つの幻です。 「ある時私は心に映った世界地図を見ていました。それは生き生きと動いているのです。波が怒涛のごとく大陸に押し寄せ、内陸へと進んで行き、ついに全ての国を覆い尽くしてしまいました。見ていると波はあらゆる国の若者の姿に、しかも私と同年輩の、いやもっと若い人たちの姿に変わりました。彼らは街角や酒場の外で人々に話し掛けたり、家々を訪ね、孤独や飢えに苦しむ人々を助けています。若者たちはこのようにして、行く先々で人々にイエスキリストの愛を伝えていたのです。」

1.伝道  「全世界に出て行き、全ての造られたものに福音を伝えなさい。」このマルコ16章15節の御言葉はYWAMの働きを端的にあらわすものです。YWAMは世界中の宣教基地となるベースから非常に多くのの伝道チームを世界の様々な国々に派遣しています。その数は年間で1万人に及ぶともいわれています。

2.訓練  伝道の働きをより効果的に行うために、そして不必要な摩擦や問題から守られるように、YWAMでは基本的な信仰訓練コースであるDTSから、専門的な知識や訓練を受けることの出来る専門コースなどを提供しています。DTSでは神様との関係においての妨げとなるものを取り除き、より親密な関係を築くと同時に、神の召しに従い歩むことの出来る真のキリストの弟子を育成するものです。またDTSを修了した方には、伝道、カウンセリング、賛美、開拓ミニストリー、子供ミニストリー、聖書の帰納的勉強方等(その他多数)を学ぶセカンダリースクールに加え、芸術、メディア、医療、教育、科学、国際人文学等の専門分野を通して国々に影響を与える分野への働きかけを行う専門コースによる訓練を受けることが出来ます。

3.救済  霊的な助けである魂の救いが最終的な目標であることは明確です。しかし魂の救いを考える前に満たされるべき必要を切実に持っておられる方々が多くいることも明確です。救霊の働きは実際的な必要を提供することにより、より効果的に幅広い層へと浸透させることが出来るものであると考えます。また困窮の中にあるもの、飢えた者、病気の者、虐げられた者を助けることは聖書が私たちに求めていることでもあります。YWAMでは貧しくて教育が受けられない子供たちを助けたり、麻薬や売春などの生活環境の中にある人々を救い出したり、飢えた者に食べるものを備える事などを行っております。またYWAMにはマリーンリーチという救済船を用いた働きがあり、貧しい国々を船で訪問し、無料で医療提供を行う働きも展開しています。

基本理念

Youth with A Mission(YWAM) は、聖書を神の権威ある言葉であり、聖霊によって霊感を受け記された日常生活とミニストリー全般の純然たる照合点であると断言する。神の御言葉、神がどのようなお方であるか、神が御救いの主権者である、という事に基礎を置いた上で、以下の応答を YWAM では強調するものである。

礼拝:神にのみ讃美と礼拝を捧げるよう召されている。
聖さ:聖さと義の中に生きることにより、神の御性質と御品性を示すように召されている。
証し:イエス・キリストの福音を、イエスを知らない人々に分かち合うために召されている。
祈り:私たちは、人々のため、また神の御心が成されるため、とりなしの祈りに従事するものである。それはあらゆる形によって敵に立ち向かうことを意味する。
交わり:私たちは、地域に現存する教会に献身し、仕えるものである。

 YWAMの基本理念は、1960年YWAMが始まった当時から神によって与えられた、特定の方向性と、基本信条が組み合わされているものである。このYWAM全体に分かち合われている信条と価値観は、YWAMの成長を導いて来たものであり、将来をも導く原則である。クリスチャン一般にあてはまるものもあれば、YWAM独特のものもある。この信条と価値観の組み合わせは、独自の特性― YWAM の DNA ―を形成している。 YWAM の基本理念は、 YWAMがどういう人々か、その生き方、決断の方向性を決定する上で大変尊重されているものである。

1 神を知る
 YWAMは、「神を知る、すなわち、神のご性質とその道を知る」ことを追い求める。日常生活・ミニストリー双方の全般に於いて、神がどのようなお方かを求めてゆく。神を知り、その交わりを楽しむことからあふれ流れてくるものが、人々に神のことを「分かち合いたいという願い」となる。

2 神を知らせる
 YWAMは、伝道・訓練・救済活動を通し、全世界と社会全般に神を知らせてゆくことに召されている。人々の魂の救いは、「出て行って全ての国々を弟子とせよ」というイエスの命令に従うというように、社会変革にまで至るべきだと理解する。

3 神の御声を聞く
 YWAMは、神の御声を聞くこと、神の心を祈ること、大小を問わず神の命令に従うことを通し、神と共に創造してゆくことを追い求める。個人として、チームとして、また、大きな合同の集いに於ける決断の過程に不可欠のこととして、神の御声を聞く事に依り頼む。

4 礼拝ととりなしの祈りを実行する
 日々の生活に不可欠の局面として、 YWAMはイエスを礼拝し、とりなしの祈りに従事する。神の働きを破壊しようとするサタンの意図があることを知り、国々に関わる事と個々人の生活に於いて、その策略に打ち勝つため、神の御力と聖霊を呼び求める。

5 ビジョンを持つものとなる
 YWAMはビジョンを持つものであり、神からの新鮮なビジョンを絶えず受け、それを養い、解き放って行くよう召されている。新しいミニストリーと方法を開拓してゆく事を支援し、全ての世代・ピープル・グループ・社会の影響範囲に適切に関わるため、にいつも斬新である事をいとわない。 YWAMの使徒的召命は、霊的長老制・御霊にある自由と人間関係・神の御言葉を中心とすること、これらの融合が要求される。

6 若い人々を擁護する
 YWAMは青年を積極的に用いる。神のビジョンとミニストリーを影響してゆくよう、賜物と召命が青年に与えられていると信じる。青年を尊重し、信頼し、訓練し、支援し、居場所を作り、解き放つことを追い求める。青年達はキリスト教会の「将来」であるだけでなく、「今日の教会」でもある。神の御心に在って、青年が導いてゆくところについて行くことを追い求める。

7 ゆるやかな構造と組織分散化(地方分権)
 YWAMは、ゆるやかな構造と多様性を持ちつつ、しかしそれらは融合している。すなわち、分かち合われた目的・ビジョン・価値と関係によって一つにされている「地球家族」である。組織・構造、それ自体は神の目的と人々に仕えるためにあるものと信じる。全てのミニストリーは YWAMグローバル・リーダーシップ・チーム(YWAMの長老達)への応答責任がある。

8 国際的である事・超教派である事
 YWAMは、世界的規模・構成に於いて国際的かつ超教派である。文化の「贖われた視野」を伴う人種・言語と教派の多様性は、YWAMの成長と健やかさに貢献する積極的要素である。

9 聖書的な世界観を持つ
 YWAMは、聖書的世界観を持つよう召されている。聖書が、善と悪、道徳的正しさと悪事という二者の間に、白黒はっきりとした区別があると信じる。日常生活の次元がミニストリーのそれより劣っているのではない。神への従順ゆえに成される全てのことは、霊的である。成す事の全てをもって神を敬うことを追い求め、神の器である男性・女性達が実社会の全ての分野で奉仕と影響力の役割を担っていけるよう、整え、動員する。

10 チームで働く
 YWA は、ミニストリー、リーダーシップの全ての分野でチームとして機能するよう召されている。YWAMの全てのレベルでの、相互に補い合う賜物・召命・視野・種々のミニストリーの「組み合わせ」と、異なる世代の人々が一致の中で共に働くことは、知恵と安全を供給する。神の御心を求め、チームで決断してゆくことは、応答責任をもたらし、さらなる関係・動機・職務・ビジョンの所有へと貢献してゆくことである。

11 仕えるリーダーシップを示す
 YWAMは、リーダーの階級制よりも仕えるリーダーシップをライフスタイルとすることに召されている。仕えるリーダーは、自分が責任を担っている主にある兄弟姉妹たちの賜物と召命を尊重し、彼らの権利と特権を保護する者である。イエスが弟子達に仕えたように、YWAMはリーダー達に対し、彼らが導いている人々に仕えることを強調する。

12 まず行い、それから教える
 YWAMは、まず自ら実践しそれから人々に教える、という原則を守る。自分が直接体験したことが、その言うことばに権威を与える。敬虔な品性と神からの召命は、個々人の賜物・能力・専門的知識や意見、技術よりも重要であるとする。

13 関係に基く者となる
 YWAMは、関係を重視して、共に生活し、そして働く。組織や規則に従属するより、聖い生活・互いに支えあうこと・透明な関係・謙遜・そして開かれた意思疎通(コミュニケーション)を通して人間関係が結び合わされることを望む。

14 個人を尊重する
 YWAMは個人を尊重することに召されている。全ての人に与えられている同等の機会・公正を信じる。神の似姿に造られた、全ての国々の民・様々な世代・役割や機能は、特色ある貢献と召しがある。YWAMは、神によって与えられているリーダーシップと、男性女性に与えられているミニストリーの賜物を尊ぶことを追い求める。

15 家族を尊重する
 自分の両親だけでなく、共にYWAMで仕えている神の家族を大切にする。家族の各々のメンバーが宣教のへの召命を担い合い、独特かつ相補的な方法で賜物をもって貢献する、力強く、健全な家庭を発展させてゆくことを奨励する。

16 関係に基づいたサポートに頼る
 YWAMは関係に基づいたサポート体制、団体及び個人として、経済の必要を神とその民とに依り頼むことを実践する。このサポート体制が、職務・応答責任・相互の意思疎通と互いに祈りあうことを促進すると信じる。それは献金を捧げる人々が、ミニストリーのパートナーとなることである。神ご自身と人々がYWAMに惜しみなく与えるように、私たちも惜しみなく与え捧げることを望む。スタッフたちは、自分自身と時間、そして能力を何の報酬も期待せずYWAMを通し捧げる。

17 ホスピタリティ(もてなし)を実行する
 YWAMは‘もてなし’を、人々の価値・神の御品性の表現として実践する。互いに仕え尊び合うため、また来客、貧しい人々、必要を覚えている人々に、仕え尊び合うため、社会的にやらねばならぬこととしてではなく、寛大さの現われとして、心を開き、我が家を、キャンパスを、ベース(拠点)を開放することは大切である。